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インビザラインによる歯科矯正のススメ
~見た目が気になる方にとって最適の治療方法~

インビザラインをご存じでしょうか。

インビザラインとはアメリカで生まれたマウスピース型の矯正器具の1種。99年にアメリカで矯正治療での使用が開始されて以来、世界各国で着実にシェアを伸ばして行きました。日本でも2006年から、インビザラインは歯科矯正の治療現場に登場しましたが、脱コロナの気配が強まる昨今、見た目が目立ちにくいなどの理由から、にわかに需要が高まりつつあります。これからの時代、インビザラインをはじめとするマウスピース矯正は、より一層メジャーなものとなっていくでしょう。

とは言え、本章で紹介するように、インビザラインの浸透度はまだまだです。これは一般の方はもちろん、残念ながら治療を施す医院側の知識、経験の面についても言えることなのです。

一方で、うえの矯正歯科は茨城県内でも有数のインザラインを使った治療実績を誇ります。今回は当院が治療を通じて得たインビザラインに関する知見を、コラムという形を通じてお届けします。

インビザラインに関するよくある疑問についてもQ&A形式でお答えしておりますので、治療を検討している方は是非ご参考にしてください。

目次
POINT:1 アメリカ発の新技術インビザラインとは?
POINT:2 インビザラインQ&A
POINT:3 インビザラインは病院選びが大切
まとめ

POINT:1
アメリカ発の新技術インビザラインとは?

「歯の矯正に興味はあるけど、治療中の見た目が気になる」。そのような理由から、歯科矯正に踏み切れないでいる方は多いのではないでしょうか。2021年におこなわれたとあるアンケート調査でも、歯の矯正治療中、あるいは治療を検討する方の53.2パーセントが、〝器具が目立つ〟ことを、歯科矯正に持つネガティブなイメージとして挙げています。

確かに〝器具が目立つ〟ことは、以前から歯科矯正が抱える課題の1つです。と同時にこのアンケート結果は業界全体での情報発信がまだまだ不足しており、歯の矯正治療に関して、皆さまに古いイメージを持たれたままであることを示しています。というのも、現在歯の矯正治療は決して〝器具が目立つ〟ものばかりではないためです。

治療器具が目立たない矯正治療の代表格が、今回ご紹介するインビザラインを使った治療です。

インビザラインはアメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型矯正歯科装置のこと。従来のワイヤーを使った治療とは違って、透明で厚さも0.5ミリと薄いため、傍から見ても一目ではわからないほど目立ちません。

インビザラインの最たる特徴が、最新のデジタル技術を駆使して、患者さまひとりひとりの歯型に合わせたオーダーメイド製の矯正装置であることです。0.1〜0.25ミリほど動かす装置を週に1回程度交換していき、何枚も交換していきながら理想の歯並びの位置に歯を動かしていきます。

また、〝クリンチェック〟という最新式の3次元シミュレーションプログラムを駆使し治療計画を立案することも、インビザラインを使った歯科矯正の特徴です。〝クリンチェック〟では患者さまの現在の歯並びをデジタル化し、精密な治療計画を立てます。患者さまも立体的なイメージで、ご自身のお口の中の状態を把握できるので、治療に対するモチベーションが高まるほか、「この歯をもっと移動させたい」など、細かなご要望を持つことができます。ほかの治療方法と比べても、インビザラインを使った歯科矯正は、患者さまがより能動的に治療に参加しやすいと言えるでしょう。

インビザイランは厚生労働省による薬事承認を受けていませんが、これは装置が機械によって作られているほか、患者さまそれぞれのお口に合わせてオーダーメイドで作成されていることが、薬事法の対象から外れるためです。マウスピースの素材自体は薬事承認されており、世界100か国以上800万人を超える患者さまがインビザラインを使用していますが、重篤な副作用の報告はありません。そして、視点を変えると、インビザラインは薬事承認を受けていないのにもかかわらず、他社製品を抑えて、マウスピース矯正の約2/3のシェアを占めるほど信頼と実績を誇る矯正器具ということになります。

見た目の問題から矯正治療を受けることに二の足を踏んでいた方は、是非一度インビザラインを使った治療をご検討してみてください。

*インビザライン完成物は医療機器法対象外であり、医薬品副作用救済制度の対象外の場合があります。

POINT:2
インビザラインQ&A

ここではインビザラインに関するよくある疑問について、Q&A形式でお答えいたします。
インビザラインにご興味がある方は参考にしてください。

Q:インビザラインでかかる費用をどれぐらいでしょうか

うえの矯正歯科の場合ですと、インビザラインにかかる費用は全体矯正か部分矯正かにもよりますが、70万円〜110万円です。ただし当院ではトータルフィー制度を導入していますので、初診の段階で治療全体にかかる費用がわかり、別途調整料がかかる心配もありません。

Q:見た目が気にならないこと以外のインビザラインのメリットは何でしょうか

取り外しが可能なことです。そのため、食事も快適にとれるほか、歯磨きをする際も装置を外してお口のすみずみまできれいにできるので、虫歯や歯周病のリスクも下がります。

また、装着時の違和感のなさも、インビザラインの大きなメリットです。POINT1でも言及しましたが、インビザラインの厚みは0.5ミリとだいぶ薄く、装着していて日常生活で不快感を覚えることはほとんどありません。また、このような特性を持つことから、接客業やアナウンス業など発声を大切にされる職業の方が、インザラインを好んで利用しています。

その他、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ない医療用のプラスチック素材を使っているので、これまで金属アレルギーで歯科矯正を断念していた方でも治療を受けることができるのも、インビザラインのメリットだと言えます。

Q:接客業やアナウンス業など発声を大切にされる職業の方以外には、どのような方がどのような理由でインビザラインを使って治療していますか。

成人の患者さまは審美を目的とし、とくに近ごろはマスクを外す機会が増えてきていますので、インビザラインでの治療を選択することが多くなっています。歯の矯正治療中であることを周囲に気付かれたくない方にとっては、インビザラインは最適の治療方法だと言えるでしょう。

また、上でも触れたように、インビザラインには衛生面でメリットがあります。そのため学生の患者さまが矯正治療を受ける際、虫歯を心配する保護者の方がインビザラインを選ぶというケースもあります。

Q:とくにインビザラインをおススメしたい患者さまはどのような方ですか

激しい接触プレーがあるスポーツをする方には、インビザラインはおススメです。というのも、ブラケット装着している場合だと、接触プレーの際にブラケットが頬や唇にぶつかり、怪我をしてしまう危険性があるためです。その点、インビザラインは厚みも薄く形状も歯と同じなので、その他の矯正器具よりもケガのリスクが低くなります。

また、クラリネットなどの管楽器を演奏する方にも、インビザラインはおススメです。ブラケットを装着して管楽器を演奏すると、最初の慣れないうちは音が変化してしまうケースがあるのですが、インビザラインの場合だと、そのようなことは起こりにくいです。

Q:その他従来のブラケット治療と比べて、インビザラインの優れているところは何ですか

通院頻度が少なく済むことです。
インビザラインは大体1週間に1回交換しながら歯を動かしていきます。そのため、8セットお渡しした場合の来院は8週間毎になるので、2ヶ月に1回となります。従来のブラケット治療だとワイヤーを歯科医師が交換、調整することによって歯を動かすので月に1回は来院が必要ですが、インビザラインだと歯の動きが問題なければ4〜6ヶ月毎ということも可能です。

また、来院間隔が空いてしまうと不安に思われる方もいるかと思いますが、今は患者さまに携帯のカメラで1週間に1回、お口の中を撮影してもらうことで歯科医師が遠隔でお口の状況を把握することができるようになりました。当院でもこの遠隔モニタリングシステムを導入しているので、遠方へ引越して来院が難しい方や短期留学中の方などでもフォローが可能です。

Q:インビザラインによる矯正治療を考えているのですが、何か注意点はありますか

まずご注意していただきたいのは、現在の歯並びとお口の状態、希望される歯並びによっては、インビザラインで矯正することができない場合があることです。たとえば、抜歯が必要な一部の治療、骨格性の問題があり手術を併用する必要がある場合、(保険診療で矯正するにはインビザラインは使用できません。)歯肉に埋まっている埋伏歯を牽引(器具を使って引っ張り出す治療方法のこと)する場合、重度の歯周病を患っている場合など、すべてをインビザラインで矯正することができないことがあります。とは言え、そのような場合も一時期ブラケット矯正をおこなうと多くの問題を解決することができますので、まずは一度医院でご相談いただければと思います。

もう1点、インビザラインを使った矯正治療は患者さまの自己管理が大切であることもご注意ください。とくにインビザラインは1日20時間以上装着する必要があります。食事や歯磨きの時間を除けば、睡眠中もインビザラインを付けていただけないと、治療計画が予定通りに進まず、矯正治療が終わらないといった弊害が生じることがあります。

また、うえの矯正歯科では小学生のお子さまがインビザラインで矯正治療をはじめることをあまり推奨していません。お子さまが小さいと、ついついインビザラインを外してお友だちに見せびらかせたり、あるいは嫌がって食事や歯磨き中以外でも外してしまったりするケースが起きやすいですよね。そして何より小学生は骨格的な成長が著しい時期です。当院ではこの時期の矯正治療は歯を並べることと、正しい骨格の成長を促すための環境作りが重要と考えており、その場合はまだインビザラインによるアプローチだけでは少々物足りない面があります。

ただしお子さまが中学生以上となれば、骨格性の成長がだいぶ落ち着いてくるので、インビザラインによる矯正治療は使用時間を厳守していただければ、治療結果、プラークコントロールという点からもおススメです。小学生のお子さまのインビザラインによる矯正治療を考えている保護者の方は、もう少し時期を待ってみましょう。

POINT:3
インビザラインは病院選びが大切

そもそも今日の歯科矯正の流行は、コロナが流行してマスクで顔を隠せるようになり、医院に通うハードルが下がったことが背景にあります。そして、コロナが5類に移行しマスクをしない機会が増えるにつれて、治療が目立ちにくいインビザラインの需要が上昇傾向にあります。この潮流は今後も続いて行くでしょう。なかには100年続いたワイヤー矯正から、これからはインビザラインをはじめとするマウスピース矯正の時代だと評する論者もいるほどです。

一方新しい技術ゆえに、どの医院でインビザラインによる矯正治療を受けるべきか、慎重に判断する必要があります。

近ごろも格安料金のマウスピース矯正を謳った医院が患者さまから集団提訴された事件が世間を賑わせました。この事件は極端な例ではありますが、知識がないままインビザラインを導入している医院、長く矯正歯科を営みつつも、インビザラインなどの新しい技術を積極的に導入していない医院が多いというのが現状です。つまり、インビザラインは新技術ながらすでに医院によって、知識・経験値の差が生じているということです。

その点、私たちうえの矯正歯科は茨城県内でも有数のインビザラインの正しい知識と経験値を持つ医院です。とくに当院ではインビザラインについて、わからないことをなくすところからスタートします。「インビザラインについてネットで調べたけど、よくわからない部分がある」という方は、初診の相談時にお気兼ねなく質問していただければと思います。また、歯並びについての希望やお悩みも、是非お聞かせください。

当院におけるインビザラインによる矯正治療については、下記もご参照ください。
https://www.smile-32.com/treatment/invisalign.html

まとめ

インビザラインは歯科矯正が抱えていた「見た目の問題」を解決する画期的な治療器具。すでに装着時の痛みと違和感もほとんどなく、時にワイヤー矯正を上回る良好な治療結果となるほどに技術的な進歩を遂げています。そして、このような好結果を得るためには、医院側がインビザラインに精通している必要があります。インビザラインによる治療を希望する方は価格面のみならず、その医院の評判や実績まで情報収集した方が良いでしょう。今回のコラムが、多くの方がインビザラインという新技術を知るきっかけとなり、最良の医院とめぐり合うことの手助けとなれば幸いです。